バスケットボール女子日本代表の元主将、吉田亜沙美(33)が24日、自身のSNSで引退を発表した。

インスタグラムに「現役選手に終止符を打ち、次のチャレンジでもある指導者の道に進む事を決断いたしました」などと投稿した。

16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)で日本を20年ぶりの8強に導いた吉田は、2019年3月にいったんは引退を表明。その後、東京五輪出場を目指して同年9月に復帰したが、昨年3月の東京五輪延期を受け、去就についての決断を決めかねていた。

吉田はSNSに「年内まで色々と考えて2021年になったら答えを出そうと自分の中で決めていた」と明かしたうえで、「指導者、吉田亜沙美もよろしくお願い致します」とつづった。

昨秋に日刊スポーツの単独取材を受けた吉田は、「ぼやっとした状態が続いている感じ。なかなか答えは出せないけれど、焦りはないし、苦しいという気持ちもない」と話していた。

◆吉田亜沙美(よしだ・あさみ)1987年(昭62)10月9日、東京都生まれ。東京成徳高3年時には主将でインターハイ、国体で優勝。高校生で唯一、日本代表にも選出された。06年、JOMO(現ENEOS)に入団。13年アジア選手権で金メダルを獲得。16年リオ五輪では主将を務め、20年ぶりとなる8強進出に貢献した。19年3月に引退表明したが、同9月に復帰。ニックネームはリュウ。166センチ、A型。