B1新潟アルビレックスBB小菅学社長(47)がリーグ参戦5季目を迎えたチームについて、連載「小菅学社長のBBコラム」(毎月第1、3金曜掲載予定)で裏話を交えて紹介する。

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10日のホーム川崎ブレイブサンダース戦(アオーレ長岡)は「大和証券サンクスデー」です。Bリーグになってから3回目の催しです。実業団の大和証券からチーム譲渡で新潟アルビレックスBBが日本初のプロバスケチームとして誕生し、今季で20周年。こうして活動できるのも、皆さまの日ごろの応援のおかげです。心より感謝申し上げます。

チームが誕生した当初、大和証券からの出向社員としてプレーしていたのが青木勇人アソシエイトコーチ(47)です。1月31日の名古屋D戦から、体調不良の福田将吾監督(37)に代わって指揮を執っています。采配初戦の名古屋D戦、敗れはしましたが、チームの結束を感じさせてくれました。

試合前、福田監督不在を私から選手に告げました。その後、青木コーチが選手に話しました。「心と体の準備は精いっぱいしてくれ」。開始まで3、4時間しかない状況でシンプルに響く言葉を届けていました。試合でも主将の池田雄一選手(37)がフリーの3点シュートを外してベンチに引き揚げてきた時、ふと見せた悔しそうな表情には「青木さんのためにも勝ちたい」という気持ちが表れていたように思いました。

チーム誕生時を知る青木コーチの熱い思いと、それに響いたチーム。これからに期待してください。(新潟アルビレックスBB社長 小菅学)