2度目の優勝を狙う世界3位の大坂なおみ(23=日清食品)が、自己最多の15連勝をマークし、大会の開幕戦を快勝だ。同39位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-1、6-2でストレート勝ち。「今日は本当にナーバスで、昨晩、ちょっと眠れなかった。勝ってハッピー。皆さん来てくれてありがとう」。全豪16勝目は、伊達公子に並び日本女子歴代2位の勝ち星数となった。2回戦では同43位のガルシア(フランス)と対戦する。両者は初対戦。

昨年に続き、大坂が2年連続で、センターの開幕戦。「毎年、少しずつ(このような大舞台に)なれていくわ」と、大会の顔を勝利で飾った。マッチポイントで、相手のフォアがアウトになると、軽く左手でガッツポーズ。笑顔を見せ、楽々と1回戦を突破した。

オーストラリア入りしてから、試合中に声を発する場面が少なかった。この日は、第2セットの第2ゲームで、相手のサービスゲームをブレークした瞬間、「カモーン!」。鳴りをひそめていた雄たけびが復活した。第6ゲームの自分のサービスゲームをキープしたときも「カモーン」。大好きというアニメ「鬼滅の刃」のように“全集中”で、自らの最多連勝記録を更新だ。

前回の対戦が役に立った。19年、大阪で開催された東レ・パンパシフィック決勝で対戦し、大坂がストレートで勝った。しかし、スコア以上にタフな試合で「その経験が役に立った。ナーバスでも、冷静に落ち着けた」。あとは「絶対に4大大会の1回戦で負けたくなかった」と、気迫でナーバスを抑え込んだ。

◆全豪オープンテニスは、2月8~21日、WOWOWライブで連日生中継。WOWOWオンデマンドでも同時配信予定。

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