北海道銀行が1次リーグ最終戦でチーム倉敷を14-1で下し、5勝1敗の2位でプレーオフ(PO)進出を決めた。3連続得点で8-0で迎えた第4エンド(E)から、手首の不調によりリード近江谷杏菜(31)からリザーブ伊藤彩未(19)に交代。アクシデントにも動じず、第5Eも一挙4得点で14-0と大量リードで前半を折り返した。

第6Eで失点を1点のみにとどめたところで、相手が負けを認めるコンシードで試合が決した。スキップ吉村紗也香(29)は「しっかり置きたい位置に置く、ヒットステイやヒットロールの精度を意識しながら試合した」と手応え十分の表情を浮かべた。

吉村のメンタル強化がチームの向上につながっている。投げる前のルーティンに今季から深呼吸を取り入れている。昨春からチームとは別に個人的にメンタルトレーニングに取り組んできた。「昨季メンタルの弱さを感じて、自分を変えなければと思った」と理由を明かす。深呼吸もアドバイスの1つ。氷上を離れても、その日のミスショットなどを、頭の中で良い結果に書き換えるイメージトレーニングも行っている。「投げる前の不安や迷いをコントロールできている」と効果を実感。自信がプレーにも影響している。

POでは13日に1次リーグで唯一敗れた前回王者ロコ・ソラーレと決勝進出をかけ対戦する。負けても準決勝から決勝進出の希みはあるが「勝ちにこだわってやっていきたい」と、勝利だけを見据えていた。狙うは15年以来6大会ぶりの優勝だけだ。【保坂果那】