豪華布陣がそろうトヨタ自動車が1点差の熱戦を制し、白星発進した。

今季はオーストラリア代表主将のフランカー、マイケル・フーパーが入団。昨季加入のニュージーランド代表NO8キーラン・リードと、ともに19年W杯で強国の主将を務めた世界的スターが同じチームで優勝を狙うことになった。

この日は前半から流れを握り、24ー7で折り返した。ラインアウトからのサインプレーなども見事にはまったが、後半に追い上げを受けた。密集での劣勢を盛り返してきた東芝に対し、さすがの存在感を見せたのはフーパーだった。後半10分から途中出場すると、持ち味の豊富な運動量でボール奪取戦に顔を出し続けた。

出色は同30分すぎ。8点差に迫られた場面、相手が敵陣でもたつく場面を見逃さずに、倒れた相手の体の上から素早く手を伸ばした。19年W杯で話題となったボールを奪取する「ジャッカル」。その世界的な名手が、いきなり日本でもそのすご技を見せた。涼しい顔で金髪をかき上げて、会場から大きな拍手を受け、「みなさんが待ち望んでいたことうれしく思う」と感謝した。

「リードとはたくさん試合してきて、一緒のチームでプレーできるとは夢にも思わなかった」。この日フル出場したリードとのFW陣は、やはり脅威。「夢」の共演で初の優勝も奪いにいく。