前日の1日に、シングルスで155日ぶりの勝ち星を挙げた日本のエース、錦織圭(31=日清食品)が、この日はダブルスに出場。18年ドイツ・ハレの大会以来となったマクラクラン勉(28)とのペアで、第3シードのペアに挑んだが、5-7、6-3、6-10のフルセットで敗れた。

錦織にとっては、右肘のけがから復帰した20年キッツビューエルの大会以来のダブルス出場だった。19年はネットプレーを改善するため、ダブルスに少し力を入れると話していた。その目標として、20年東京オリンピック(五輪)でのダブルス出場も視野に入れたが、同五輪は延期が決定。その後は、右肘のけがもあり、出場機会も失われた。

もともとダブルスは得意だ。ジュニア時代の06年。全仏オープンのジュニア部門でダブルスを制している。しかし、プロに転向してからは、体力やけがを考慮し、極力、出場を控えてきた。1年でも、年始の開幕戦、芝シーズンの初戦に、試合数をこなすために出場するだけだった。

今大会の出場も、マクラクランとのペアは、五輪を意識したものではある。ただ、多くの試合をこなすことで、早く実戦感覚を取り戻したいという意識の表れだろう。

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