え、めっちゃ速いやん…。萩野公介(26=ブリヂストン)が、19年世界選手権銅メダル相当のタイムをたたき出した。4泳法の中で得意とする背泳ぎで、200メートルに出場。第一人者の入江に食らいついてレースを展開。前半を57秒20で折り返し、ぴたりとつけた。最後の25メートルではテンポをぐっと上げて入江を猛追。1分55秒84で2着となった。

1分55秒65で1着だった入江とわずか0秒19差。五輪派遣標準記録1分57秒26を楽々とクリアした。無観客開催で関係者しかいないスタンドから、大きな拍手が起こった。

200メートル背泳ぎは、17年の日本選手権で入江の連覇を「10」でストップして優勝するなど、もともと高いレベルにあった。ただ本職はあくまで個人メドレー。代表選考を兼ねた日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)を前にした最後の調整試合で、単体種目として感触を確かめるレースだった。そのレースで、世界選手権銅メダル相当の好記録をたたき出して、あらためて能力の高さを見せつけた。なお萩野の自己ベストは1分54秒23。ただこの種目は、4月の日本選手権でも、東京五輪でも、200メートル個人メドレーと日程が重なっている。

同種目は、200メートル自由形を泳いだ後のこの日2レース目だった。5日の最終日は、100メートル背泳ぎと200メートル個人メドレーにエントリーしている。