ジャンプ男子個人ラージヒルで佐藤幸椰(25=雪印メグミルク)が日本勢最高の7位に入った。

1回目は向かい風に乗ってこの回最長の134メートルまで距離を伸ばして4位。3位とは3点差で、個人種目で初のメダルを射程圏内に捉えて折り返し、迎えた2回目。130・5メートルを飛んだが逆転を許し、順位を下げた。「もう少しやれた感じもするけど及第点。メダルには遠かったと感じている」と振り返った。

昨季W杯2勝を挙げるも、今季は4位が最高。表彰台に立てておらず、直前の2戦では2回目に進むこともできなかった。そんな中でのトップ10入りだったが、「メダルも意識していた」と話す2回目に距離を伸ばせなかった原因を「W杯で表彰台がないことで勝負勘、もしかしたら動きが硬かったのかもしれない」と分析していた。

雪が降りしきる難しい条件での試合だった。エース小林陵侑(土屋ホーム)は着地での転倒により34位だった。後輩の悔しさをくみ取り、「陵侑が満足できない世界選手権になっている。世界トップクラスの選手。北島康介さんじゃないけど、手ぶらで帰さないように頑張りたい」。ジャンプ女子は高梨沙羅(クラレ)、複合男子は渡部暁斗(北野建設)がメダルを獲得している。今大会メダルがまだない日本ジャンプ男子陣として、最終種目の6日団体戦で意地を見せるつもりだ。