日本男子史上初めてジュニア世界1位となった新星、望月慎太郎(Team YUKA)が、ダブルスで、デビス杯日本男子代表最年少デビューを果たし、最年少勝利で日本の勝利に導いた。やはり代表デビューとなった島袋将(23=有沢製作所)とのペアで、クレシ、カーン組に4-6、6-4、6-2で逆転勝ち。前日5日のシングルスと合わせ、日本は通算3勝目を挙げ、パキスタンを下した。

相手のクレシは、10年全米でダブルス準優勝のダブルスでは屈指の強豪だ。しかし、望月は「2人で向かっていくだけ。全力で立ち向かって行けた。1番は楽しめた」と笑顔。当初の予定とは違い、島袋とのペアは、前日のシングルス2勝後に、急きょ、告げられた。もちろん、組んだのは初めてだが、島袋は「2人でいいプレーができた。日本も勝てて、うれしい気持ちでいっぱい」と喜んだ。

望月の17歳9カ月4日は、同種目の最年少出場だった鈴木貴男の18歳4カ月14日を上回るだけでなく、18歳3カ月13日で08年インド戦のシングルスにデビューした錦織圭の持つ単複での最年少出場をも超えた。また、錦織が持つ18歳3カ月15日の最年少勝利の記録も更新した。

日本を含むワールドグループ1部で勝った12カ国中、9月の国別世界ランキングで上位8カ国に入れば22年デビス杯ファイナルの予選出場が決まる。残りの4カ国は入れ替え戦に回る。国際テニス連盟によると、すでに日本は同ファイナル予選出場が確定したという。

今対戦には、同45位の錦織ら世界ランク日本男子上位8人は選出されていない。

次がデビス杯日本男子年齢別出場記録トップ5となる。

 

(1)17歳9カ月4日 複 望月慎太郎 21年ワールドグループ1部対パキスタン

(2)18歳3カ月13日 単 錦織圭 08年アジアオセアニアゾーン1部対インド

(3)18歳3カ月25日 単 谷沢英彦 90年アジアオセアニアゾーン対インド

(4)18歳4カ月14日 複 鈴木貴男 95年アジアオセアニアゾーン1部対フィリピン

(5)18歳4カ月21日 単 杉田祐一 07年アジアオセアニアゾーン1部対中国