東京オリンピック(五輪)男子68キロ級代表の鈴木リカルド(20=大東大)は、74キロ級に挑戦し、課題を突きつけられた。

決勝で浜田康弘(28=ベンチャーバンク)に15-17で敗れた。13-14で1点リードした第3ラウンド。残り約10秒から、五輪代表選考会で勝利した相手に逆転を許した。「攻めるつもりだったが、あんまり攻めさせてくれなかった」と悔いた。

試合前には兄で東京五輪男子58キロ級代表のセルヒオ(26=東京書籍)から「終わったらマックに行こう」と言われ、マットに立った。ただ、マクドナルドで“祝勝会”とはならなかった。

階級の上と相手の戦い、東京五輪への糧も得た。「もっと力負けしない体作り」の必要性を痛感。回転技など「蹴りのバリエーションを増やせるようにしたい」とも語った。海外の強豪との戦いへ向け、課題は明確になった。

優勝者は世界選手権(10月・中国)の代表に内定する今大会は、コロナ禍で参加する選手、スタッフはPCR検査を受けることが義務付けられた。

感染予防のため、選手は試合中、ヘッドガードの上からフェースプロテクターを着用しての試合だった。