東京オリンピック(五輪)代表に内定している三上紗也可(20=米子DC)が、予選で347・25点の高得点をたたき出した。

女子では世界で数人しか使い手がいない必殺技の「5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)」を封印した上で、19年世界選手権4位相当のスコアをマーク。「目標は350点だった。347点は自信がつきました。自己ベストなのですごくうれしかったです」と笑顔。19年9月の茨城国体で出した自己最高の339・65点を上回った。

決勝では「予選よりもよくしようという気持ちが失敗につながった」とミスが出て302・0点の2位。それでも「深く考えずにやることも大事だと思った」と次に生かす構えだ。

三上は、19年世界選手権で5位入賞を果たして、五輪代表に内定。昨年4月から日体大に進学して、練習拠点を地元の鳥取から神奈川県にしている。東京五輪で飛び込み日本初メダルを目指し、技を磨いている。

決勝は、東京五輪世界最終予選を兼ねたW杯東京大会(4月、東京アクアティクスセンター)に出場する榎本遙香(24=栃木DC)は317・10点で1位だった。榎本はW杯に向けて「個人で海外選手と戦うのは初めてなので、どこまで通用するか、見てみたい」と口にした。