優勝した15年大会以来6季ぶりの出場となったエリザベータ・トゥクタミシェワ(24=ロシア連盟)が涙の銀メダルを手にした。ショートプログラム(SP)から迎えたフリーは141・60点、合計220・46点で順位を一つ上げた。

冒頭から2本のトリプルアクセルに挑んだ。1本目は着氷でオーバーターンとなったが、こらえて連続ジャンプに。2本目は1・94点の加点を引き出す見事なジャンプだった。3回転フリップでの転倒はあったが、6年前とは異なる大人の表現力をリンクに刻み、背中に漢字で「愛」とデザインされた衣装で、闘い抜いた。キスアンドクライで得点が表示されると、大粒の涙を流した。「感情を抑えることができなかった」とあふれ出した。

優勝したシェルバコワ、3位に入ったトルソワなど、高難度4回転ジャンプを備える若手勢が席巻するロシア勢にあって、独特の存在感を放ち続ける。「次の目標は五輪にでること」。日本のファンからも愛される「リーザ」が、大きな結果を残した。