高梨沙羅(24=クラレ)が合計234・8点で2位に入り、男女歴代単独最多となる通算109度目の表彰台に立った。

男女を通じて歴代最多となる109度目の表彰台に上がると、高梨はスキーを掲げてほほえんだ。「男子と女子では戦っている舞台が違うけど、モチベーションにつながる。自信が持てる」。女子を引っ張る第一人者はしみじみと言った。

追い風だった2回目に飛距離を伸ばせなかった個人第11戦(21日)の反省を生かした。2回とも強い風を背中から受けたが「気にならなかった」と空中姿勢を乱さず、K点(95メートル)付近まで粘った。W杯得点トップに返り咲き、4季ぶりの個人総合優勝を懸けて28日の最終戦を迎える。「最後、しっかり楽しんで飛べたら」と自然体だった。(共同)