バスケットボールのBリーグは2日、1部(B1)の新潟アルビレックスBBと2部(B2)の愛媛オレンジバイキングスにパワーハラスメント行為があり、制裁を科したと発表した。

新潟の小菅学社長兼ゼネラルマネジャー(GM)にはけん責と制裁金50万円の処分が下された。小菅社長は今年1月30日、面談したチームスタッフに対して侮辱的で人格を否定するような発言を繰り返し、さらに同31日には不安定な精神状態に陥っている同スタッフに対して反省文を強要。優位的な立場を鑑み、一連の行為はパワハラに該当するとした。

愛媛の庄司和広監督には暴力行為などがあったとして、公式試合に関わる全職務を3カ月停止する処分が下された。庄司は昨年8月、所属選手のみぞおちを殴打。12月にも同じ選手の左肩を6回殴打する暴力行為があったほか、同選手や別の選手に対し、半年近くにわたり暴言を繰り返していたことが確認された。

これら問題行為について相談や報告を受けながら対応が甘く、さらなるパワハラ行為を招いたとして、同クラブの開大輔社長兼GMにはけん責、クラブに対しては制裁金100万円の処分がそれぞれ科せられた。

島田慎二チェアマンはこれらの2件について、「非常に残念だし、遺憾である」と話した。いずれもリーグが昨年12月に設置した相談窓口への通報で発覚した。