白血病から復帰した池江璃花子(20=ルネサンス)が57秒77で3年ぶりに優勝した。400メートルメドレーリレーの代表選考も兼ねた今大会。リレーの五輪派遣標準記録57秒92を切って優勝したことで、東京五輪代表に内定した。
池江との一問一答は以下の通り。
-今の心境は
まだ正直気持ちの整理が出来ていない状況。これから徐々に実感が湧いてくるのかなと思う。
-どんな思いがあるか
個人の派遣タイムを切ったわけではないので。(リレーでは)切ったけれど、本当に切ったのかなと言う気持ちに若干なっている。
-タイムを見たときは
池江 タイムというよりは、順位を先に見てそれでものすごく驚いた。そのあとにタイムを見て、リレーの派遣タイムを切っていると知って。それで初めてうれしさや、いろんな感情がこみ上げてきた。
-まだクールダウンが終わった直後だが、誰かに喜びを伝えたか
池江 更衣室を出たところでマネジャーが待っててくれて。入院中からそばで付き添ってくれた方でもあったので、ものすごく喜んでくれた。家族や、テレビで応援してくれている方たちの前で、こうして優勝した姿を見せることできてうれしい。
-タイムは58秒台ではなく57秒77だった
池江 予選、準決勝よりも最後の踏ん張りがしっかりできた。あとは気持ちでここまでできたと思う。
-それはどういう気持ちか
池江 3位以内に入りたいという思いがまずあり、だけど頭の片隅には優勝したいというのもちょっとあって。レース中はほかの選手のことを気にせずに泳げ、自分のレースができた。
-今回はタイムを3回更新した。
池江 まだまだ本来の自分の自己ベストよりも遠いタイムだが、こういう大きなプレッシャーの中で57秒台を出せたのはいい経験になった。1から水泳を始めてという気持ちのなかで、ここまで早く戻ってこれたのは良かったと思う。
-今、心の中の桜は何分咲きか
池江 7分か8分ぐらいですかね。
-どうしたら満開になる
池江 いつかオリンピックで、金メダルもしくはメダルを取れたらかなと思う。
-レース後も長い間プールの中から上がらずにいたが、どんな気持ちだった
池江 言葉に出来ないような、表現できないようなそんなうれしい気持ちになった。今までの自分のつらかったこととか、いろいろ思い出した。けれどここまで戻ってこれたことがすごくうれしくて。なかなか体もきつかったこともあって、プールから上がれなかった。