池江璃花子(20=ルネサンス)が今大会4冠を達成した。白血病から復帰後、出場した種目すべてで優勝という驚異の復活劇を演じた。

-3冠目の50メートルバタフライを振り返って

池江 スタートの浮き上がりもそんなに周りの選手と離れなかったんじゃないかな、と勝手に自分の中では思っています。そこが、すごくうまくいったところ。あとはいつも通り、自分のやりたいような50バタのレースができた感じです。

-学生新記録

池江 1番目標としていた、狙っていた種目でしっかり優勝することもできました。自分の中でハイレベルな泳ぎもできたので、そこも良かったのではないかと思います。

-50メートル自由形は

池江 50の自由形はちょっと、どうだったか記憶にないんです。ノーブレしてたか、してないか、していたような、していないような、という感じなんです。そういうのもあって、最後10メートルは酸素が回らなくて、思うように体が動かなかったんですが、泳ぎながら隣を見て勝っているなと思ったので、最後は差されないようにタッチまで気を抜かずに頑張りました。

-スタート台に立った時の心境は

池江 若干の不安もありつつ「絶対に勝つ」という気持ちで。控室を出た時に「勝ってきます」と自分の思いをコーチにも伝えて出てきたので、しっかり勝つことができて、有言実行できたと思う。

-大会総括

池江 4冠できたのは、すごくうれしい。タイム的にも全体的にすごくいいタイムで泳ぐことができた。本来は自己ベストを狙うという感じですが、自分は新たな気持ちで日本選手権に臨んだので。ただ、どんどん自分の持つ日本記録にも着実に近づいているな、という手応えも得られたので。もう少ししたら、いずれは自分の日本記録もしっかり狙っていけるかなと思います。

-4日間で11レース

池江 多くても2日間の試合で、多くて4レースという試合は復帰後にやってきたんですが、日にちも長かったし、11レースは、準決勝もあって、なかなかハイレベルなタイムで泳がなければならない。そういうこともありましたが、最後まで勝つことができて良かったです。

-チャレンジャーとして楽しめたのか

池江 プレッシャーを感じない中でできたのではないか。逆にそれが良かったのではと思います。