2大会(4年)ぶり出場となる羽生結弦(26=ANA)が、世界初の成功を目指すクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)よりもチームジャパンへの貢献を優先する。

この日に大阪入りし、午後からの公式練習に参加。練習後にオンライン取材で思いを語った。

主な一問一答は以下の通り。

-午後から練習を終えて

羽生 14日間の隔離を終えて、ちょうど今日やっと隔離が終わった状態なので、自分のけじめとして、しっかりと隔離期間を終えた上で来ました。なので今日、本当に着いたばかりで、足が若干フワフワしているところがあったと思いますが、それを踏まえて、いい調整ができたと思います。

-今大会の位置づけ

羽生 大阪っていう地が大変なことになっているのは僕も重々分かっていますし、世界中、日本も、自分の故郷である仙台も、大変なことになっているのを分かりながら、複雑な思いを持ちながら、ここにいます。ここに演技を残していって、誰かの何かしらの希望だったり、心に残る瞬間だったり、1秒に満たなくてもいいので、誰かの中に残る演技をすべきだなって思って、ここにいます。

-15日のショートプログラム(SP)に向けて

羽生 まずはチームに貢献するためにも、演技に集中して、普通の試合以上に自分を律したい。ショートに関しては、この世の中でも楽しめるプログラムになっていると思います。少しでも『心から沸き上がるものがあったらいいな』と思って滑りたいと思います。

-世界選手権や全日本選手権のプログラムを演じることに重きをおいて、4回転半は跳ばない予定か

羽生 そもそもこのスケジュールで、アクセルに挑むのは無理かなと感じています。普通の試合以上に、いい演技をしなければいけないという意気込みを強く持っているので、僕の気持ちの優先よりも、みんなの力になれる演技をしたいと思っています。