ペアで世界選手権10位と躍進した三浦璃来(19)、木原龍一(28)組(木下グループ)が、1年3カ月ぶりの日本で躍動する。
20年1月に拠点のカナダへ渡って以降、新型コロナウイルスの影響で帰国がかなわなかった。
2人で初めて出場する世界国別対抗戦に向けた、一問一答は以下の通り。
-公式練習を終えて
木原 最初は(今大会が)特設リンクで氷の状態を不安に思っていたんですけれど、滑り終えると世界選手権以上に自信をもって臨めるかなと思っています。
三浦 世界選手権が終わって、この2週間で結構(状態を)上げてきているので、全力を出せるように頑張りたいと思います。
-世界選手権で22年北京五輪出場枠を獲得した。次の目標は
木原 世界選手権のフリーは少しミスが出てしまって、練習では外していない部分だったので、どの試合でも細かいミスを減らしていきたい。「当たり前のように技がはまるようにしていきたい」と2人で話しています。
三浦 ミスをしないのは大事なんですが、PCSも去年より上がってきているので、そこも見落とさず、きちんとやっていきたいと思います。
-今大会はチームジャパンでの戦い
木原 僕自身、久しぶりの団体戦。国別対抗戦にはなかなか出場したことがなかったので、今回本当に楽しみにしているのと「チームの力になりたいな」っていうのをすごく思います。
三浦 本当にチームの力になれるように、私たちも全力で頑張りたいと思います。私たちにとっては、初めての団体戦なので。
-五輪でも団体戦がある
木原 少しルールは違うかもしれないんですが、今回の国別は、来年の北京五輪への日本の立ち位置が見えてくる。それを意識していきたい。
三浦 本当に日本の立ち位置が分かる。みんなで頑張って、いい位置につけたいと思います。
-16日のショートプログラム(SP)に向けて
木原 SPは世界選手権前からハードな練習を積んできているので、不安要素はないです。楽しんでやりたいと思います。僕は初出場なんですけれど、キャプテンを務めさせていただく。最初は「自分がやっていいのかな?」と思ったんですけれど。普段は個人戦。みんなでまとまってやることはないけれど、少しでもみんなをまとめて、サポートできたらいいかなと思います。
-フィギュアは個人競技だが、ペアは2人のチームスピリットがある
木原 コーチからいつも「ペアの男の子はポジティブであれ」と言われているので、ポジティブなエネルギーを、チームジャパンに持っていけたらと思っています。
三浦 私は支えられてばっかりなので、本当にみんなと同じ立ち位置というか、みんなで頑張っていけたらと思います。
-20年1月以来、久しぶりの日本
木原 (世界選手権後は新型コロナウイルス対策の隔離で)帰ってきてから、まだ1度も外に出ていない。日本の良さはまだ実感できていない。1つうれしかったのは、自動販売機にいろいろな種類があった。選べるチョイスがあって良かったです。
三浦 帰ってきて“本当の日本食”を食べて、毎回毎回、涙が出そうになりました。