新潟アルビレックスBBは秋田ノーザンハピネッツに59-91で敗れ、このカード2連敗。今季の対戦を2勝2敗で終えた。

第1クオーター(Q)は19-20と接戦だったが、第2Qに引き離されて前半で27-47。後半も点差を広げられた。20点差を一時逆転して76-79の接戦に持ち込んだ前日17日のような粘りは見られなかった。

「第2、3Qでボールと足が止まってしまった」。大量失点したQを悔やんだ青木勇人監督代行(47)は「もったいない試合」と総括した。秋田のタイトな守備の前に攻め手を失い、守備でも相手の連動した攻めに翻弄(ほんろう)された。ターンオーバーは17個、3点シュートの成功率は17・9%(28本中5本成功)と、攻守がかみ合わないまま時間を経過させた。

そんな中、意地を見せたのがSF大矢孝太朗(26)だった。「劣勢だからこそアグレッシブに行こうと思った」。第4Qに10分間出場し、自己最多の10得点をマークした。昨季まで社会人のJR東日本秋田に所属。知人も観戦に来た“第2の故郷”で躍動した。プロ入り1年目の今季、ここまで1試合平均出場時間4分49秒と出場機会は少ない。それでも「いつでも出られる準備をしている」。大矢の真摯(しんし)なプレーがチームの唯一の収穫だった。