“密な指導”で、2大会連続五輪を目指す。

フィギュアスケート女子で18年平昌五輪4位の宮原知子(23=木下グループ)が24日、新ショートプログラム(SP)「リラ・アンジェリカ」を初披露した。

木下アカデミー京都アイスアリーナ(宇治市)で行われた、新設のアイスショー「ブルーム・オン・アイス」に出演。リモートで振り付けを行い、2日前に完成した新プログラムで臨んだ。渋い紫の衣装は「市販のもの」という“出来たてほやほや”だった。

クラシックに乗って、洗練された滑りを披露し「まだできたばっかりすぎて、自分も訳が分からずに滑っている。まだまだこれから(表現面を)考えないといけないですが、曲の上下が少ない。動きのメリハリとか、自分の滑りをうまくしないと、印象が薄くなる。小さな音とかも、全部捉えるようにしたい」と冷静な口調で意気込んだ。

振付師のジェフリー・バトル氏(38)とは、競技会用プログラムでは初タッグとなる。バトル氏は宮原が師事するリー・バーケル・コーチとカナダで共に活動しており「(練習拠点の)トロントに戻った時に手直しとか、普段の練習から見てもらう機会が増える。頻繁に見ていただける。一番いいかなと思いました」とメリットを明かした。

フリーは今季の「トスカ」(ローリー・ニコルさん振り付け)を継続して使用する。7月から始まる来季は22年北京五輪シーズン。進んでいく道は、明確だ。

「1日1日できることをしっかりやって(12月の)全日本(選手権)で『あとは思い切って自分で出場権を勝ち取るだけだ』と自信をもっていけるような、より強い自分を目指して、頑張りたいと思っています」

3月には関大を卒業。2大会連続の舞台へ、新プログラムを磨く。【松本航】