第4戦スペインGP予選で16位に沈んだ角田裕毅は、マシンバランスが不安定で速さを引き出すことができず、大きな落胆を見せた。

「とてもガッカリしています。僕らの本来のパフォーマンスとしては楽にQ1を突破できるレベルにあったと思いますし、Q3進出を争うくらいの力があったと思います。でも今週はずっとマシンバランスに苦しんでいて速さが発揮できなくて、予選でもグリップを引き出すことができませんでした」

前戦ポルトガルGPと同様、マシンに対する評価がチームメートのピエール・ガスリーと逆の状態であり、それがドライビングスタイルの違いから求めるマシン特性が異なるためなのか、マシン自体に問題があるのか悩んでいるという。

「同じセットアップで走っていても(2人のフィードバックは)ほとんど真逆と言っても良いくらいに違います。その点には自分の中で常に大きなクエスチョンマークがあって、本当にこの2台が同じクルマなのか、もちろん同じ(AT02という)クルマなんですけど、そう疑ってしまうくらい2台のクルマでキャラクターがあまりに違うんです。もちろん、ドライビングスタイルの違いのせいでそういうフィードバックになっているのかもしれません。でも現時点ではハッキリとしたことは分かっていませんし、なぜこんなにマシン挙動に苦しんでいるのか、何が起きているのかが理解できていません」

その原因を究明できればドライビングもマシンセットアップも大きく改善できる余地があると角田はいう。

(米家峰起通信員)