日本人7年ぶりのF1ドライバー角田裕毅(20=アルファタウリ・ホンダ)が、スペインGP予選後にチーム批判とも取られかねないコメントをしたことを謝罪した。角田は8日に行われた予選で、1分18秒556とタイムが上がらず1回目(Q1)で敗退。全体の16番手で9日の決勝を迎えることになった。

予選後は「とてもガッカリしています。同じセットアップで走っていても(同僚のガスリーと2人のフィードバックは)ほとんど真逆と言っても良いくらいに違います。その点には自分の中で常に大きなクエスチョンマークがあって、本当にこの2台が同じクルマなのか、もちろん同じ(AT02という)クルマなんですけど、そう疑ってしまうくらい2台のクルマでキャラクターがあまりに違うんです。もちろん、ドライビングスタイルの違いのせいでそういうフィードバックになっているのかもしれません。でも現時点ではハッキリとしたことは分かっていませんし、なぜこんなにマシン挙動に苦しんでいるのか、何が起きているのかが理解できていません」と心情を吐露していた。

しかし、その後の自身のツイッターで「今日のコメントについて謝りたい。毎週いい仕事をしてくれているチームを批判するつもりはなかった。自分のパフォーマンスに不満がたまっていた。明日は全力で挑みます」と英語でコメント。その次に日本語で「今日は自分の走りをまとめきることができませんでした。まだまだクルマへの理解を深める必要があると感じています。チームとデータ分析を進めて、より良いセッティングを模索していきたいと思います」とコメントし、気持ちを切りかえていた。

予選はメルセデスのハミルトンが通算100回目のポールポジションを獲得した。