17年世界選手権52キロ級銀メダルの角田夏実(28=了徳寺大職)が決勝進出を決めた。2回戦から準決勝まで4試合連続一本勝ち。

準決勝では角田と同じく52キロ級から階級変更した世界ランキング1位のクラスニチ(コソボ)に、得意のともえ投げで2度技ありを奪い完勝した。

決勝は初出場の古賀若菜(19=山梨学院大)との日本人対決となった。技巧派のベテランと期待のホープによる決勝は、どちらが勝利しても初の世界女王となる。

男子60キロ級は、世界ランキング1位で18、19年世界選手権銅メダルの永山竜樹(25=了徳寺大職)が3回戦敗退。92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダルで今年3月に53歳で死去した古賀稔彦さんの次男、玄暉(げんき、22=旭化成)は初戦の2回戦で敗れた。

東京五輪前に開催されたコロナ禍での世界選手権は、初日から波乱が起き、男女で明暗を分ける結果となった。