19年世界王者の丸山城志郎(27=ミキハウス)が2連覇を達成した。

世界ランキング1位で18年世界ジュニア王者のロンバルド(イタリア)との決勝は、開始2分30秒過ぎに得意の内股からともえ投げの連続攻撃で技ありを奪い、優勢勝ちを収めた。試合後はロンバルドと握手しながら笑顔で会話を交わした。

今大会は東京オリンピック(五輪)代表の阿部一二三(23=パーク24)に敗れた昨年12月のワンマッチ以来となる半年ぶりの実戦。初戦の2回戦の入りを意識して「五輪代表を逃して今年頑張るところはここしかない。死に物狂いで勝ちにいく」と、24年パリ五輪を見据えて強い決意で臨んだ。

日本柔道の歴史に残るワンマッチで敗れた最強の敗者が、再び世界王者の称号を手にした。「五輪金メダル」を夢とする27歳の柔道家が再出発を切った。