2020-21年シーズン限りで現役引退したラグビー元日本代表FBの五郎丸歩氏(35=ヤマハ発動機)が14日、浜松市内で引退会見を行った。

開幕前の昨年12月に第一線から退くことを表明。今年4月のトップリーグ・プレーオフトーナメント2回戦でクボタに敗れ、正式に現役最後のシーズンを終えてからは初の会見で競技人生を振り返った。

ラグビー人生のベストプレーを聞かれると、15年ワールドカップ(W杯)イングランド大会のスコットランド戦を挙げた。

「あのコーナーでタックルに入ってね、タッチに出したのは、自分の中でも1番大きく責任は果たせたプレーなのかなと思います」

そのスコットランド戦で五郎丸氏は前半終了直前、自陣のゴールライン近くで波状攻撃に抗戦。最後、日本から見て左サイドのWTBシーモアにボールが回って被トライが決定的と思われた中、猛然と走った五郎丸氏が一気に距離を詰めて強烈なタックルをお見舞いした。シーモアをタッチラインの外に吹き飛ばし、日本のピンチを救っていた。