国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会による大会中の定例会見が24日、初日を迎え、IOCのクリストフ・デュビ五輪統括部長、マーク・アダムズ広報部長と組織委の高谷正哲スポークスパーソン(SP)が登壇した。

選手村で毎日行われることがプレーブック(行動ルール集)で定められている新型コロナウイルス検査について、その検査キットが不足していたことが判明。その事態について、高谷SPは「今週のはじめに複数国からキットが届いていないと連絡があったが、速やかに対応した。当該の複数国に翌日2回(朝と夜)の検査をお願いし、定められた頻度の面で公平性を保つことができた。本日、キットが大量に届くので、大会中に必要な本数をくまなく配布できる予定になっている」と説明した。

台風8号が発生し、週明けに日本への上陸も予想されることについては、再び高谷SPが「既に競技スケジュールの変更を発表している。26日に予定していたボートの実施を、天気予報を受けて24、25日に前倒しした。今後も変更があれば案内していく」とした。

台風については「事態対応の典型的なもの。地震と違い、進路予想を受けて対応できる。今回のボートは予防策的に競技スケジュールを変更できた。今後も台風が直撃するような場合、人的、物的な損害が出るようなケースでは、そのたびに対応していきたい。この先に何が起こるか分からない今、この場では答えられないが、ボランティアや関係者への通知は徹底していく」とした。【木下淳】