成年男子は小林潤志郎(30=雪印メグミルク)が1回目7位から逆転し、合計241・4点で初優勝した。葛西紀明(49=土屋ホーム)は21位。女子は桜井梨子(16=余市紅志高)が制した。

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葛西は1回目81・5メートルの26位で折り返し、2回目89メートルに距離を伸ばして順位を上げた。7月25日に名寄で今季初公式戦に出場し25位だった。五輪シーズンの夏が開幕し「つかみかけてきている。だいぶいい方向にいっている」と復調の兆しを感じている。

個人銀メダルを獲得した14年ソチ五輪当時の飛躍からヒントを得ている。映像を確認。重心を前に移動し、おしりの位置は高めを意識し「攻めるってアプローチの姿勢がつくれて良くなってきた」。“ゴン攻め”を追求している。

東京五輪を見て力に変えている。「柔道や卓球、バレーボールも見てるし、忙しい」。毎日テレビのチャンネルを変えながら観戦している。「刺激をもらって、また頑張ろうってなる。僕らが頑張れば夏の競技の人たちも3年後また頑張ろうって気持ちになってくれる。僕も頑張らないと」。東京五輪が終われば、次は半年後に自分たちの出番が来る。北京五輪シーズン、レジェンドは元気に飛び続けている。