ラグビーの新リーグ「リーグワン」(22年1月開幕、3部制)で1部スタートが決まっているNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が“秘密アイテム”を活用する。23日、大阪市内で森ノ宮医療大との連携協定調印式を開催。同市住之江区の練習場から徒歩5分圏内の大学と、強力なタッグを組むことになった。

トップリーグ最終年の昨季は過去最高の8強と躍進。その地盤を強固にすべく、約3カ月前から森ノ宮医療大との連携に向けて話を進めた。パフォーマンス向上につなげていく一例は、同大学が研究に活用する筋力測定装置の「BIODEX」。この日は早速プロップ金廉(25=帝京大)がマシンに座った。

例えば太もも裏の筋力を測定。数値化することで数カ月単位の変化が確認できる。一般的には故障からのリハビリで活用されているというが、定期的に選手が測定することで、肉離れなど故障を未然に防ぐことができる。大学側にとっても、ラグビーのトップ選手のデータは、貴重な研究材料となる。

最寄りは同じ大阪メトロ「コスモスクエア駅」。一帯は「咲洲(さきしま)」と呼ばれており、今後は清掃等で地域に貢献する事業も検討されているという。南アフリカ出身の名将ヨハン・アッカーマン・ヘッドコーチ(HC、51)が2季目を迎え、チーム全体は8月末に始動予定。新リーグでの躍進を目指し、準備を着々と進める。【松本航】