卓球のTリーグが9日、東京・大田区総合体育館で開幕した。昨季2位の東京が3-2で昨季王者の琉球に勝利。東京オリンピック(五輪)の混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(32)は所属する東京のベンチには入ったが試合には出場せず。それでも監督代行しかいない東京で監督さながらに各選手に指示を出した。

2-2で迎えた1ゲーム制の最終試合。出場した大島に「1球たりとも同じことを繰り返さない方がいい」とアドバイス。さらに試合途中でサーブについて「下回転に頼りすぎているから上回転も使ったら」と指示すると、そこからペースを握り大島は琉球の宇田を退けた。

水谷は試合前「自分は五輪が終わって練習をしてこなかったので、ここにいる選手のプレーに期待してください」と場内の観客にアピール。第一線を退いた水谷は裏方に徹していた。