スケートボード・パークの国際大会「エクストリーム・スポーツ国際フェスティバル」がこのほど、インターネット上で行われ、男子16歳以下の部門で菊池泰世(たいせい、15=F2Oパーク、静岡北高1年)が優勝した。昨年のアマチュア部門に続く連覇を達成。「素直にうれしかった」と、白い歯を見せた。

新型コロナウイルスの影響で、昨年同様、1分間の演技動画を投稿する形式で行われた今大会。菊池は、背中側からジャンプに入り板を2回転、同時に体を半回転させる新技「アリウープダブルフリップ」を組み込んだ動画を2日間かけて作成。審査員と視聴者の合計点で頂点に立った。

菊池と同じ10代の活躍が目立った東京オリンピック(五輪)をテレビ観戦した。静岡市内のスケート施設「F2Oパーク」の先輩・青木勇貴斗(18=ボードライダーズジャパン、静岡市出身)が、男子ストリートに出場。果敢に大技に挑戦する姿を目にした。以前から交流のある四十住(よそずみ)さくら(19=ベンヌ)は、女子パークで金メダルを獲得した。

菊池は「格好良くて、自分もあの舞台に立ちたいと思った。前よりも『パリ』が明確な目標になったし、やっぱり金メダルを取りたい」と目標を語った。「大技だけでなく、基本的な滑りを完璧にしたい」と課題も口にするなど、伸びしろも十分。3年後のパリ五輪に向け、新たな才能が芽吹いている。【前田和哉】

◆菊池泰世(きくち・たいせい)2006年(平18)1月10日、静岡市生まれ。賤機(しずはた)南小-静岡北中。小3からスケートボードを始める。専門は、くぼ地状のコースでスピードや技の難易度、完成度などを競うパーク。147センチ、38キロ。家族は両親と妹2人。血液型A。