東京オリンピック(五輪)代表の荒井祭里(20=JSS宝塚)が、5連覇に向けて首位発進した。予選は291・00点で1位通過となった。3本目にミスが出たが、演技をまとめて午後6時5分からの決勝に進出した。同種目の5連覇を達成すれば、馬淵よしの(80~84年)以来37年ぶり3人目になる。

同2位は17日の3メートル板飛び込みで初優勝した金戸凜(18=セントラルスポーツ)で289・60点だった。

荒井は東京五輪で、板橋とのシンクロ高飛び込みと、個人種目の高飛び込みに出場した。シンクロ種目はメダル圏内の3位で迎えた最終5本目で回転がオーバーするミス。わずか2秒の間に、メダル圏外の6位に滑り落ちた。その後の個人種目は失敗をひきずって、1本目で入水が大きく乱れて35・00点。「足がすごく震えてちゃんと力が入らなかった」。そのまま立て直せずにまさかの予選敗退。5月のW杯で銀メダルを獲得した実力を発揮できず。「五輪は悔しい気持ちが多かった試合。もっと自分に自信をつけてパリに臨みたい」と涙して、成長を誓っていた。【益田一弘】