前年と今年の日本選手権優勝チームが激突した第3試合は、松村千秋(28=中部電力)と谷田康真(27=コンサドーレ)のペアが、吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)と松村雄太(31=コンサドーレ)のペアに9-2で大勝した。

序盤から得点を重ねて相手を圧倒した松村千、谷田組。その流れを大きく引き寄せたのは、2-0と先制して迎えた第2エンドでの3点スチールだった。

不利とされる先行での大量得点をもたらしたのは的確なドローショットだ。谷田はチームとしての2、3投目に、ハウス中央付近へと丁寧にストーンをコントロール。プレッシャーを掛けて相手のミスショットを誘うと、続く4投目も狙った位置にぴたりと寄せた。日本協会ユーチューブチャンネルの解説者が「パーフェクトです」とうなった1投だった。

完璧なドローショットでチームは一気に勢いづき、3点スチールに成功。直後の第3エンドでも再び3点をスチールし、大勢は早々に決した。

試合後に「正直、大量リードできるとは思っていなかった」と振り返った谷田。大量得点を重ねられた要因として、「序盤からドローショットをいいところに置けていけた」とうなずいた。