9月24日、F1第15戦ロシアGPのフリー走行が行なわれ、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録した。ルイス・ハミルトンも0.044秒差の2位に続き、メルセデスAMGが午前・午後ともに1位・2位を独占した。

ソチ冬季オリンピックの会場跡地を利用した半公道サーキットのソチ・オートドロームは、2本の長ストレートと90度コーナーで構成され、パワーがものを言うサーキット。ここで2014年から7連覇を果たしてるメルセデスAMGが今年も速さを見せた。

レッドブル・ホンダはフリー走行1回目でマックス・フェルスタッペンが0.227秒差の3位に付けたものの、メルセデスAMGとの勝負は難しいと判断したのか今季4基目のパワーユニット投入を決めて最後尾グリッドスタートペナルティを選択した。第10戦イギリスGPのクラッシュで負ったダメージの影響で、残り8戦のどこかで4基目投入が必要であったため、比較的オーバーテイクが容易なソチでの投入を決断したかたち。

フェルスタッペンは「様々な要素を考慮した結果、ここでペナルティを消化するのがベストだと判断した。明日の予選が雨になることも考慮した。あとは後方から追い上げ可能なマシンにセットアップすることに集中している」と語っている。

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は18位。チームメイトのピエール・ガスリーは3位で2.109秒もの差を付けられたが、マシンのリアが極めてナーバスでドライブしづらい中で、ミスを犯さず予選・決勝に向けて改善点を究明するためのデータ収集に徹した。(米家峰起通信員)