3月のフィギュアスケート世界選手権男子で初出場ながら銀メダルを獲得した鍵山優真(18)が、新たに健康食品販売業のオリエンタルバイオと所属契約を結んだことが1日、発表された。これまでの所属は星槎国際高横浜だったが、同校とも“ダブルネーム”で契約を継続。この日から「オリエンタルバイオ/星槎」所属の選手として、夢の22年北京オリンピック(五輪)を目指す。

契約に当たり、本人は「このたび、フィギュアスケート界に多大なる応援をいただいているオリエンタルバイオ様と所属契約を結ばせていただくことになり、大変光栄に思います。世界中の人々に感動を届けられるスケーターになれるように努力を続けます」とコメントした。

五輪2大会に出場した父正和氏(現コーチ)の影響で5歳の時にスケートを始めた鍵山は、19年の全日本ジュニア選手権優勝、20年のユース五輪ローザンヌ大会金メダルなどジュニア最終年に飛躍。飛び級で出場した20年4大陸選手権では銅メダルに輝いた。

シニア転向1年目の昨季は、新型コロナウイルス禍で国内選手による変則開催となったものの、グランプリ(GP)シリーズNHK杯で初出場V。全日本選手権では2年連続の3位となり、今春の世界選手権では17歳で2位という快挙を成し遂げている。

その有望株が、来年2月の北京五輪に出場し、目標のメダルをつかむために新たなサポートを受けることになった。東京・日本橋に本社を置くオリエンタルバイオ(代表取締役会長・渡辺和晃、代表取締役社長・渡辺和孝)は91年創業。「明日への希望を、暮らしのそばに」をスローガンに健康食品・グッズの販売やスキンケア商品を展開しており、これまでもスポーツ支援に力を入れてきた。

また、国際スポーツビジネスや行政コンサルティング等を主たる業務とするCB(代表取締役・谷岡弘邦)が、オリエンタルバイオの代理店として所属契約を提携し、鍵山を支えることも発表された。後押しを受け、開幕まで残り約4カ月の夢舞台へ、スケーティングに集中する。【木下淳】