カーディナルスが指揮官不在も6連勝を飾り、唯一の全勝を守った。クリフ・キングスベリー監督(42)らが新型コロナウイルス感染で欠場も、QBマレーが自己最多タイの4TDパスをマーク。ブラウンズに37-14で快勝し、74年の7連勝以来の37季ぶりの快進撃となっている。

ターナーQBコーチ、主力のLBジョーンズら5人が感染で離脱していた。守備のジョセフとキッキングのロジャーと、2人のコーディネーターが監督の役目を分担。ジョセフ・コーチは「大変な1週間だった」と振り返るが、マレーが試合開始から不安を吹き飛ばした。

最初の攻撃でWRカークに、次の攻撃でWRホプキンスに、連続でTDパスを決めて先行した。23-14で折り返したが、ホプキンスへの2本目で突き放す。WRグリーンに開幕戦以来となる4本目のTDパスでとどめを刺した。守備は前半に1インターセプト、後半はQBサックで2回ファンブルさせ、3つのターンオーバーを奪取した。

先制TDのカークは「ベンチに監督がいないのは奇妙だった」と言ったが「ゲームプランは変わりなかった」と胸を張った。マレーは「試合全体は落ち着いていた。慌てることはなかった。監督のためにも最善を尽くすのが責任」と自信に揺るぎはなかった。ジョセフ・コーチは「これでより結束は強まった」と、まだまだ快進撃は続きそうだ。