競泳男子でオリンピック(五輪)2大会連続2冠の北島康介氏(39)が、現役引退した萩野公介(27=ブリヂストン)をねぎらった。24日、会長を務める東京都水泳協会の「水泳の日2021」に出席。萩野について「長く、日本の水泳界を引っ張ってくれた。彼自身がジュニアの時代から盛り上げて『天才』と言われて、金メダリストになり、そこから長く苦悩があった。今年の五輪に出場を果たして本人としてはやりきった思いが強いと思う」と心情を思いやった。

この日のイベントで、萩野が現役最後の泳ぎを披露して、子どもたちの指導も行った。北島氏は「こうやって彼の泳ぎをみると寂しい気持ちにもなったけど…。子どもたちを非常に優しく教えている姿が印象的だった。彼がこれからどんな道を歩んでいくのか、水泳界にとっても彼の存在は大きい。次のステージで活躍してくれることを願っています」と目を細めていた。【益田一弘】