東京五輪代表の芦川うらら(18=静岡新聞SBS)が、平均台の日本女子では67年ぶりとなる金メダルを獲得した。

14・100点の高得点で、1954年ローマ大会の田中敬子以来となる世界一に輝いた。村上茉愛(25=日体ク)も13・733点で銅メダルとし、平均台では史上初めてのダブル表彰台となった。

芦川は143センチの小柄な体を大きく使い、持ち味の柔軟性を生かした飛び技を次々に繰り出した。冒頭の後転飛び上がりで台の上に立つと、減点対象のふらつきはわずかに抑えた。最後も後方伸身宙返り3回ひねり下りで着地をぴたりと止めると、143センチの小柄な体を弾ませて喜んだ。

◆芦川うらら 2003年(平15)3月8日、富士市生まれ。1歳の時に姉の影響で競技を始め、小2から水鳥体操館に通う。富士市立丘小を経て、中学から常葉大常葉に入学。東京五輪予選を兼ねた19年からの種目別W杯で3連勝を飾り、東京五輪の日本代表に。家族は両親と姉3人。「うらら」の由来は姉らがスピッツの「ロビンソン」の「ルララ~♪」の歌詞を「うらら」と聞き間違え、家族がその響きを気に入ったことから。143センチ。