ホームでは負けない! アランマーレ山形が千葉エンゼルクロスに3-0でストレート勝ち。18-19シーズン以来の開幕戦白星を飾った。今季から副主将を務める伊藤摩耶(24)が両軍最多の15得点をマーク。19-20シーズンから続くホーム連勝を「11」へと更新した。

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副主将の伊藤が、今季を占う初戦で躍動した。「開幕戦なので思い切ったプレーをしよう」と心がけ、第1セットからアタックで得点を量産。ブロック、サーブも決まり、安定感あるプレーでチームを支えた。「まず1勝ができてうれしく思う。開幕戦だったが、リラックスして自分の持てる力を出せた」と喜んだ。

ルーキーも実力を発揮した。攻撃力が持ち味の183センチ、オケケアル・メソマチ(19)と原田栞里(23)が2人で20得点。サーブから始まる伝統のトータルディフェンスで相手を寄せつけず“超攻撃型”バレーで圧倒した。北原勉監督(41)は「初戦は緊張感が出て自分たちのプレーができないこともあるが、新人が多い中でもしっかりやってくれた」とたたえた。

今日31日は、6月のサマーリーグでストレート負けしたリガーレ仙台と対戦する。仙台市出身の伊藤は「いつも通りのプレーをやれば自然と結果はついてくる。たくさんの応援の中でみんなと戦っていけたら」と意気込み、本拠地の応援を味方にする。北原監督は「ディフェンスが堅いチームなので、シンプルな攻撃ではなく、スパイカーの引き出しを思う存分使った多彩な攻撃をしていきたい」と力を込めた。敗戦から4カ月。違う姿を見せつける。【相沢孔志】