関西大学ラグビーは6日に4戦全勝の首位京都産業大と、2位同志社大が対戦(奈良・親里)する。

優勝の行方を占う大一番に向け、京産大は4日、京都市内の同校で調整。今季から指揮を執る元日本代表SOの広瀬佳司監督(48)は同大撃破へ、スクラムでの圧倒をポイントに挙げた。

6月の対戦では20-21の1点差で惜敗。同監督は「どのチームも、蹴った後のカウンターで(同大に)やられている」と相手の走力を警戒しつつ「春はセットプレーでプレッシャーを受けた。相当、研究してくるだろうし(今回は)逆にプレッシャーをかけたい」と意気込む。

伝統的にスクラムの京産大と、バックスの同大の構図。バックス出身の広瀬監督が就任しても、あくまでもFW戦から勝機を見いだす考えだ。

この日は両校とも先発メンバーを発表。京産大は控えメンバーに、第3列をこなす井上康晴(2年=興国)を初抜てきした。もともと井上はプロップの選手で、広瀬監督は「フィジカルで戦える。対同志社を考えた上で、彼がいいという判断」と明かした。先発は現時点でのベストの布陣。FW8人の平均体重は95・8キロの同大に対し京産大は102・7キロ。同じく控えには、今季初めて体重110キロで第1列をこなす杉本祐太(4年=常翔啓光)を入れた。

同大戦後は、20日に昨季の大学王者天理大との対戦(神戸ユ)。同大に勝って全勝を守り、23季ぶりの関西制覇に前進する。