470級の18年世界選手権で金メダル。東京オリンピック(五輪)で、4大会連続での五輪出場となった吉田愛(41=ベネッセ)は、いまだに去就を決めかねている。この日、1位発進した吉田は「パリがミックスになって、ミックスってどんなものだろうと興味があった」と、今大会へ出場した理由を話した。全日本は、男女の区別がないオープン大会のため、これまで同様に女子同士のペアでも出場可能だ。しかし、「みんなと同じ舞台で戦いたい。同じ土俵で戦いたい」と、混合での出場を決めた。

ただ、木村直矢とのペアは、3週間前に決めた急造だ。五輪を前提にしたコンビではなく、吉田は、「パリ五輪を狙うも狙わないも、まだ決めていないか?」との問いに、「はい」と答えた。17年6月に生まれた長男を抱えながら、コロナ禍で東京五輪を目指す大変さは想像以上だった。再び五輪を目指すからには、それなりの覚悟が必要となり、それを吉田自身が、どのように決断するかに注目が集まる。