東京オリンピック(五輪)代表の入江陵介(31=イトマン東進)が「人生初」という200メートル自由形に出場し、1分50秒72で優勝した。

2位に1秒78差をつけての快勝。ターンを重ねるごとに後続との差を広げると、コーチ席で観戦していた関係者からどよめきや拍手が起こった。

背泳ぎで100メートルと200メートルで日本記録を保持する入江はレース後、「普段とは違うところが張っている」と心地よい疲労を口にした。目標としていたと明かした1分49秒台には届かなかったものの、専門種目以外での勝利に笑顔を浮かべた。

年内の試合はこれが最後。この1年について、「オリンピックが無事に開催されたことは幸せだったし、いろいろな思いがあった」と振り返る。福岡で世界選手権が行われる22年に向けて、「まだまだやり切れたわけではない。また来年頑張りたい」と意欲的に話した。