ボクシングの東京オリンピック(五輪)女子フェザー級金メダリストの入江聖奈(21=日体大)が、五輪後の初試合を迎える。24日、全日本選手権(東京・墨田区総合体育館)の開会式で選手宣誓。「格好いいところを見せようと欲をかくと負ける。泥くさく勝ちたい」と誓った。

自身の金メダルに続き、今月の世界選手権(セルビア)では、男子2人が日本勢初の金メダリストに。「アマチュアボクシングの盛り上がりを感じています」という。その1人、男子ウエルター級の岡沢と対面し「男子は次元が違う。想像も及ばない。すごい」と刺激十分だった。

逆に、この日も入江に会うや土下座した岡沢は、「『入江様』ですよ。メディアに出て、最前線で競技をアピールしてくれている。心から尊敬している」と真面目に話す。色濃いキャラクターで、いまや看板役だが、入江は「こんなんで、すいません!」。減量調整を終え汗まみれで報道陣の前に現れ、“本業”に臨む高ぶりを感じさせた。