東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)が8日、来年2月に開幕する冬季の北京五輪について言及した。

新型コロナウイルス流行下における開催の経験やノウハウを、どう北京大会に継承するか問われると「プレーブック(期間中のコロナ対策と行動ルール集)などは積極的に採用していただいている。ほかにも、さまざまな分野で、それぞれ担当レベルで共有を進めている」と説明した。

北京五輪に対する米国の外交的ボイコットについては「大変話題になっていることではあるけれども、組織委の立場としては、コメントする立場にはないと思っている。外交の問題なので、ご了解いただきたい」と事務方トップとしては踏み込まなかった。

この日は国際オリンピック委員会(IOC)理事会における東京2020大会の最終報告を終えた後、都内で会見した。【木下淳】