B2仙台89ERSは5日、仙台法務局、宮城県人権擁護委員連合会と人権の啓発活動に関する3者連携協定を結んだ。法務局によれば、東北で外部機関と連携協定を結んだのは初めてだという。

仙台89ERSの志村雄彦社長は「チームには外国籍選手が在籍しており、文化の多様性や生活習慣を理解、尊重する下地がある。今後、試合会場での啓発活動だけでなく、バスケット教室などでも偏見や差別をなくす取り組みを行い、みなさんと一緒に地域を盛り上げ、みなさんが笑顔になるためにどんな活動ができるかを考えていきたいと思います」と語った。

佐藤徹郎人権擁護委員連合会会長は、「今回の提携は本当に心強い。人権擁護活動を70年ほどやっているが、人権意識がなかなか普及しないのが悩み。そんな時に、89ERSさんの力を借りて、スポーツの面からもいじめをしないでほしいという訴えをしてほしい」と期待を寄せた。

締結式が行われた5日熊本戦のハーフタイムには、人権問題を啓発する横断幕とともに、全国中学生人権作文コンテスト宮城県大会の仙台89ERS賞を受賞した坂本凜さんと志村社長が「MYじんけん宣言」を行った。

89ERSは今後、毎年夏に行われる「子どもの人権110番」に合わせた催しをはじめ、選手による啓発活動を行い、スポーツの側面から人権擁護やいじめ問題撲滅の機運を高めていく。