北京五輪女子代表3人の最後の1人に、平昌五輪代表の神長汐音(22=全日空商事)が選出された。今大会は総合3位だが、W杯などの実績、経験なども加味、総合的に評価された。

神長は競技終了後、かなりの時間を置き、出場選手全員の前で代表選出を知らされた。「2時間ほど待っていて、ずっとドキドキしていました。(内定済みの菊池姉妹の名前が呼ばれた後)ちょっとタメがあって、その時が1番緊張しました」とホッとした笑みを見せた。

4年前の平昌大会は高校生代表だった。「あの時はあまり実感がないまま本番を迎えたけど、今回はイメージができます。W杯は調子を上げられないままだったけど、今大会に向けて、チームメート、スタッフのおかげで調子を上げて迎えられた。感謝して、本番に備えたいです」と話した。

また15日に内定を受けた菊池姉妹の三女悠希(31=ANA)と五女純礼(25=富士急)も神長と同じく平昌大会からの連続代表になる。姉妹で五輪は、という質問に「姉妹というよりずっと一緒に頑張ってきたメンバーという意識が強い」と口をそろえ、菊池悠は「4年前よりレベルアップしていると思う。もう少しレベルを上げれば表彰台に…と戦える実感があります」。菊池純は「所属も変わり、ナショナルチームにも入って、コロナ禍もあり、私にはすごく変化があった4年間。その変化に対応できてきた」とたくましさを増したことを強調した。

3人とも五輪本番での目標の1つに新種目の「ミックス(混合)でのメダル」を掲げた。本番までの課題として、欧米勢に負けないスピードアップ、スピードの維持、男子と走者で入れ替わる際のプッシュなどを挙げた。