22年1月に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」1部、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)に新加入したニュージーランド(NZ)代表SO/FBダミアン・マッケンジー(26)が、日本経由での23年W杯フランス大会行きを誓った。

21日、東京・味の素スタジアムで入団会見に出席。「ほほえみの貴公子」とも呼ばれる世界的スターは、真新しいジャージーに身を包んで「そういう呼ばれ方をしているのは、うれしく思います。自分としては『ダミアン』や『Dマック』と呼んでほしいです」と笑顔で呼びかけた。

リーグ初代王者へ、これ以上ない新戦力だ。19年W杯日本大会こそ右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で出場を逃したが、以降もNZ代表「オールブラックス」で活躍。スペースを突く走りには定評があり、田中澄憲ゼネラルマネジャーは「ダミアンは決して大きい選手ではない。それでも世界のトップで活躍している選手を、間近に見られる。勇気をもらえると思います」と177センチのマッケンジーの好影響を予想した。

スーパーラグビー(SR)のチーフスから加入したマッケンジーの契約は1シーズン。終始ほほえんだスターは堂々と言い切った。

「リーグワンでプレーすることは非常に新しいチャレンジ。まずは(東京SGで)優勝するのが重要な部分です。スーパーラグビーと特に違うのは、フィジカルの部分。より速い展開のラグビーと認識している。そこにいかにフィットするか。1シーズンしっかりフォーカスした上で、学んだことをNZに持ち帰って、23年W杯フランス大会のスコッドに入れるように成長できたらと考えています」

開幕戦は1月8日、この日会見を行った味スタで迎える東芝ブレイブルーパス東京戦。一挙手一投足に目が離せない。【松本航】