冬季五輪2連覇の羽生結弦(27=ANA)が、これまで態度を明らかにしてこなかった22年北京オリンピック(五輪)を目指すと明言した。

【SP滑走順】宇野昌磨、羽生結弦、田中刑事の平昌五輪代表組が連続登場/男子滑走順一覧>

自身今大会初の公式練習を終え、報道陣のオンライン取材に対応。目指すのか質問されると「うれしそう」と笑いながら「分かんないっすよ。ここで降りたら満足しちゃうかもしれないし。ここでやることを諦めてはいないんです。積み重ねて。延長線上に北京はあるかもしれないなって腹をくくった」と説明した。

その後の確認で「腹をくくったというか、覚悟はしたよという感じです。目指す明言でいいですよ」と本人が公認した。

「正直に言って、一昨日の段階で(4回転)アクセルが決められなかったら五輪まで頑張るしかないのかなと思いました」と説明。「このくらいのアクセルでもいいんじゃないかという思いもありますし、形としてクリーンではなく、GOE(出来栄え点)プラスつかないかもですが、形として4Aになっている。2年間、かなり向き合って、もういいんじゃないかと思う気持ちもあるんですけど、最後の練習の時、ギリまで踏ん張って、1時間半ぐらい踏ん張ってアクセル、ぐちゃぐちゃになりながら、でも、やはり僕だけのジャンプじゃないな、言い出したのも僕なんですけど、皆さんが僕にしかできないと言ってくださるなら、それを全うするのが僕の使命なのかなと思いました」と力を込めた。

合同取材に応じて肉声を出すのは7月9日のアイスショー「ドリーム・オン・アイス」初日以来167日ぶり。これまでは「平昌シーズンほどの(狙う)熱量はない」など北京五輪に関しては踏み込んだ発言をしてこなかった。【木下淳】