全国高校ラグビー(花園)が27日に開幕。仙台育英(宮城)が桐生第一(群馬)に62-3で快勝し、2年連続で白星発進した。

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高校日本代表候補フランカー最上太尊(たいそん=3年)が、3トライ15得点の活躍でチームをけん引。9トライを挙げ、報徳学園(兵庫)との2回戦に弾みをつけた。

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仙台育英の“タイソン”がチームに流れを呼び込んだ。強い向かい風が吹く前半開始早々、桐生第一がPGで先制。だが同11分、トライにはならなかったが、最上が右サイドを駆け上がり、ゴールライン手前まで迫った。このプレーがチームの集中力を呼び覚ました。同13分、WTB坂本琥珀(2年)が左サイドのスペースを突破しファーストトライ。流れをつかむと同25分、最上が中央でインターセプト。そのまま快足を飛ばして左中間へトライ。同30分にも最上がトライを決め、前半を3トライを含む19得点で折り返した。

後半は追い風に乗ってトライを量産。後半20分から10分の間に4トライ。最上は「久々の試合で最初はチームが全体的にごたつきましたが、後半から流れが出てきて、チームとしてのアタックがうまくできました」と、約2カ月ぶりの公式戦快勝を喜んだ。

「太尊」の名前の由来は、ボクシング元ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソンだ。フィールドではマイク・タイソンさながらの激しいコンタクトと冷静な状況判断を見せたが、試合後は「みんなが前に出てくれたおかげ。チーム一丸で取ったトライでうれしかったです」と無邪気な笑顔を見せた。報徳学園戦に向け「スタートのごたつきをなくせば、2回戦ももう少しいい試合ができると思います」と気を引き締めた。【濱本神威】

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