オーストラリア国境警備隊は6日、テニスの全豪オープンに出場予定の世界ランキング1位、ノバク・ジョコビッチ（34＝セルビア）について、以下の声明を発表した。

「ジョコビッチ氏は、オーストラリアへの入国条件を満たすための適切な書類を提出しなかった。これにより、彼のビザは取り消された。入国時に有効なビザを保持していなかったり、ビザがキャンセルされた非市民は留め置かれ、退去を命じられることになる」

ジョコビッチは5日深夜にメルボルンの空港に到着したが、新型コロナウイルス感染症の厳しい水際対策に違反したとして、入国が拒否された。

同国のスコット・モリソン首相は6日早朝、ツイッターで「ジョコビッチ氏のビザはキャンセルされた。ルールはルール。誰もこのルールを超える存在となることはできない」とつぶやいた。

ジョコビッチは、大会4連覇と4大大会歴代単独最多となる21勝目を目指し、オーストラリア入りしていた。

当初、全豪が行われるビクトリア州政府が接種免除を許可していたが、国がそれを認めない形となった。