第2戦が行われ、20歳の冨田るき(チームJWSC)が89・40点で初優勝した。姉の冨田せな(アルビレックス新潟)が3位で、姉妹で表彰台に立った。

価値ある1勝だ。冨田るきは北京での冬季五輪初出場に大きく前進。目からは自然とうれし涙がこぼれ落ち「悔し泣きをしていたときもいっぱいあるが、やっと自分のやりたい滑りができた」と充実感に浸った。

姉のせなが暫定1位で迎えた2回目。「バックサイド900(進行方向とは逆向きに踏み切る横2回転半技)をしっかりと決めることが目標」との言葉通り、序盤で決めて勢いづく。最後に「フロントサイド900」に挑み、1回目から1回転増やした技を見事に成功。姉を上回り、世界選手権を2度制した蔡雪桐(中国)も振り切った。

前回の平昌五輪。初出場した姉を観客席から見守った。幼少期から「一番のライバル」として切磋琢磨(せっさたくま)した存在。「私もその舞台に行きたい気持ちがさらに高まった」と刺激を受けて、4年間の成長につなげた。

今大会は平昌五輪女王のクロイ・キム(米国)らが不在で強敵は少なかったが、姉よりも先に頂点に。「やっと(姉に)勝てたのですごくうれしい。それが1回だけではなく、何回も超せるようになりたい」と、目を輝かせた。